・世界中で信仰される仏教、キリスト教、イスラム教について理解しよう。
・特定の民族や地域で信仰されるヒンドゥー教、ユダヤ教について理解しよう。
・キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の共通点と問題について確認しよう。
世界宗教
世界的な規模で信仰されている宗教
今日、世界宗教と見なされているのは仏教・キリスト教・イスラム教の三大宗教である
仏教
紀元前5世紀頃、インドのガンジス川流域で釈迦が悟りを開いたのが始まり
釈迦が悟りを開いた地ブッダガヤは仏教最高の聖地とされている
仏の説いた教えを書きとどめたものを『経』といい、仏教の聖典である
仏の教えに従って修行し、悟りを開くことを目標とする
キリスト教
ナザレのイエスを救世主(キリスト)として信仰する宗教
ユダヤ教を起源に持つ
イエスが処刑され、のちに復活した地エルサレムがキリスト教の聖地の1つとされている
神と人類との契約についてつづられた『旧約聖書』、イエスの言葉などを弟子たちがまとめた『新約聖書』の2つがキリスト教の聖典である
「父なる神」と「その子キリスト」と「聖霊」を三位一体の唯一の神と信じる一神教である
※『旧約聖書』はユダヤ教の聖典である
※「旧約」とは「新約」の聖書を持つキリスト教の立場からのもので、ユダヤ教ではこれが唯一の聖典であり単に『聖書』という
イスラム教
唯一神アッラーを信仰する一神教である
西暦610年頃にムハンマドが神から啓示を受け、預言者としてその教えを伝えたのが始まり
ユダヤ教とキリスト教の影響を受けている
ムハンマドが神から啓示を受けたメッカ、その後メッカを脱出して拠点としたマディーナ(メディナ)、ムハンマドが礼拝し、また昇天した場所であるエルサレムの3つがイスラム教の聖地である
神がムハンマドを通じて人々に啓示した『クルアーン』を聖典とする
次の5つのことを実践することによって神に奉仕し、信徒同士の助け合いや一体感を重んじる
【イスラム教徒が実践すべき5つのこと】
①信仰告白…「アッラーが唯一の神であり、ムハンマドはその使者である」と唱える
②礼拝…1日5回、メッカにあるカーバ神殿に向かってお祈りする
③断食…ラマダン月(イスラム暦9月)の日中に断食を行う
④喜捨…イスラム教の活動や貧しい人のために喜んで寄付をすること
⑤巡礼…一生のうち一度はメッカのカーバ神殿に巡礼する
その他、酒や豚肉の飲食を禁じるなど厳しい戒律がある
民族宗教
特定の民族や地域で信仰されている宗教
信徒が多いヒンドゥー教、キリスト教とイスラム教の起源であるユダヤ教について取り上げる
ヒンドゥー教
インドやネパールで多数派を占める多神教
古代インドの民族宗教であるバラモン教から聖典やカーストを引き継ぎ、徐々に土着化した
河川崇拝が顕著であり、特にガンジス川の水は神の身体を伝って流れ出てきた聖水とされ、沐浴が行われる
牛は神の使いとして崇拝の対象となっており、牛肉を食べることは禁止されている
カースト…ヒンドゥー教における身分制度。バラモン(司祭)、クシャトリヤ(王族・武人)、ヴァイシャ(平民)、シュードラ(奴隷)に分かれる。1950年にカーストを理由にとした差別は禁止されたが、カーストそのものは現在もヒンドゥー社会に深く根付いている。
ユダヤ教
唯一神ヤハウェを神としてユダヤ人に信仰されている一神教である
『聖書』(キリスト教の『旧約聖書』にあたる書物)が聖典である
ユダヤ教徒が神から与えられた土地エルサレムを聖地とする
ユダヤ教はキリスト教とイスラム教の起源である
キリスト教・イスラム教・ユダヤ教の共通点と問題
起源が同じキリスト教・イスラム教・ユダヤ教には共通点も多い
共通点
3つの宗教が信仰する神はすべて同じ存在である(呼び方が違うだけ)
エルサレムという共通の聖地を持つ
【エルサレムにある各宗教の重要な施設】
キリスト教…イエスが処刑され、のちに復活した「ゴルゴダの丘」
イスラム教…ムハンマドが昇天した地に建てられた「岩のドーム」
ユダヤ教…ユダヤ教の礼拝の中心地だったエルサレム神殿の、現存する外壁である「嘆きの壁」
問題
3つの宗教の聖地であるために、エルサレムは歴史上しばしば争いの対象となり、現在も帰属をめぐって対立が続いている(パレスチナ問題)
パレスチナ…都市エルサレムがある西アジアの地域



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